誠伸運輸は、昭和32年に東京都清掃局と塵芥輸送契約を締結して以来現在に渡るまで、東京都の雇上業者として都の委託を受け続け、東京23区の清掃事業に取り組んでおります。
● ごみの収集:
東京都では、エリアごと、ごみの種類により収集する曜日が定められており、収集の対象は、家庭用のごみ、粗大ごみ、事業系のごみと3種類に大別されます。ごみの収集業務に当たっては、このスケジュールに合わせて、車両の配備・メンテナンスの状況、及び適切な技術を有する人員の配備、また、ごみの量の季節変動、さらには地域の実情にも合わせた、緊密な作業計画を策定することにより、人員・車両の効率的な運用、及び円滑なごみ収集業務の遂行に取り組んでおります。
● ごみの運搬:
ごみの運搬については、運搬する単位を可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみの種類ごとに運搬方法、及び搬入先を定めることにより、効率的なごみ・廃棄物処理が行われるように配慮されています。
@可燃ごみ: 各家庭などを回り、ごみ収集車にごみを積み込んだ後、直接清掃工場に搬入します。
A不燃ごみ: 各家庭などを回った後は、不燃ごみの中継所、不燃ごみ処理センターに搬入します。
B粗大ごみ: 収集車により収集した後は、収集車から大型車両に積み替えて中継輸送を行う形で、粗大ごみ破砕
処理施設に搬入します。
● ごみ処理中継所の運営:
誠伸運輸では、ごみの収集・運搬のみならず、東京都の委託を受け、地元のごみ収集運搬業者と共同でごみ処理中継所を運営しています。都民の日々の生活や事業活動から排出されるごみの量は膨大な量になります。このため、ごみの配送経路・搬入経路の管理においても緻密で効率的な業務運用が求められます。
例えば宅配便の配送業者がお客様の荷物を効率的かつ迅速に配送するための物流の中継網を整備していることと同じように、ごみの収集運搬業務にあたっても、配車・人員配備の効率的な運用と家庭などから最終的なごみ処理場への運搬時間の短縮化を図るため、ごみ処理中継所は重要な役割を果たしております。
【雇上業者の特質】
安心して暮らせる東京の街を清潔に保つ雇上業者の役割は極めて重大です。このため東京都では、都民の皆様の生活に対して、”縁の下の力持ち”であり続けることができる企業と正式に認めた企業を「雇上業者」としてごみ処理、廃棄物処理の委託を行っています。
雇上業者は、ごみ収集運搬業務に関して、「相当の経験を有する者」であり、「長年の実績と信用」が問われます。こうした雇上業者は以下に示す特質を備えていなくてはいけません。